マスタの設定

分散エンコードを仕切るのはマスタです。ここで、普通のエンコード処理のように、フィルタや圧縮などの設定を行い、「保存[AVI]」を実行してジョブリストに追加してください。このようにジョブリストを使って、複数のVideoを一度の分散セッションで処理することができます。

エンコードはジョブウィンドウ(デフォルトではF4キー)から開始してください。下の図のようなダイアログがでると思います。「更新」ボタンを押せばネットワーク上にあるコンピュータの一覧が表示されます。注意!: 大規模なネットワークでこの操作を行うと、とても時間がかかります。

「マスタモード」ボタンを押してください。起動中のスレーブ全てへ接続します。

「中断」ボタンを押せば全ての接続を切り、マスタモードから通常のモードへと戻ります。分散エンコード処理をはじめるには「開始」ボタンを押してください。
オプションメニューからブロックサイズやプロセス優先度も設定できます。エンコード中に変更したこれらの設定は次のパートがはじまるときに適用されます。

設定したプロセス優先度は設定したコンピュータだけに通用します。スレーブのプロセス優先度はそれぞれのマシンで設定してください。また、分散エンコードではない通常のエンコード処理にも、ここで設定したプロセス優先度が適用されます。

セグメント長
はエンコード中でも変更できます。唯一の制限はセグメントの数を512個以上に増やせないことです。つまり、セグメント長を1分に設定するなら、512分、8時間32分のVideoまでしか扱えないということです。

常にジョブをリスタートする」をチェックすると、すでにある .partsファイルは全て無視し、最初からエンコードを行います。ファイル名はそのままで、設定を変えてエンコードをやり直したりするときは、このオプションをチェックしておいてください。チェックを外すと、すでにある .partsファイルの情報はそのまま利用し、未エンコードのパートだけをエンコードします。つまり一度中断したジョブを後で途中から再開できるのです。

色分けされたバーはVideoセグメントを現しています。
エンコードが完了したパートは暗い緑に、未着手のパートはグレー、 処理中のセグメントは明るい緑、そして赤というようにそれぞれエンコードの進行状況に対応しています。エンコードが先頭から順番に行われるとは限りませんが大丈夫です。完成したVideoは正しい順番で配置されます。
黒い線はセグメントの境界を示します。Videoソースが複数ある場合は、後で更に分割できるように、それぞれが別のセグメントとなります。

A

ホスト名

B

接続ステータス

C

そのホストで現在エンコード中の範囲

D

エンコードの進行状況

E

エンコードのスピード

F

ローカルコンピュータのエンコード進行状況

G

ビジュアル化したセグメント

H

エンコード全体の進行状況

1

現在のジョブが終わったらとまります

2

すぐに中断します

3

ジョブが完了したらローカルコンピュータをシャットダウンします。

4

ホスト一覧を更新します

5

全てのジョブが完了したら、スレーブを全部シャットダウンします。マスタはシャットダウンしません。(3を参照)