【Moyukuの使い方】
Moyuku独自の機能などを説明します。基本的な部分については(SS)C-BOARDと同じですので、そちらのマニュアルなどを参考にしてください。
■動作環境
Perl 5.8.1以降。Apache、IIS(一部コードの変更が必要)。
■設置方法の補足
Moyukuのファイルは、かなりたくさんあります。多すぎるようでしたら、使わないスタイルはアップロードしなくてもOKです。
設置時の説明で、Moyuku本体が入っているディレクトリについて、マニュアルでは「c-board.cgiが入ってるディレクトリ」 [757]」と書かれていますが、どちらかというと[755]とか[705]の方が実際には多数派ではないかと思います。
もちろん、ここを[757]にする意味はあるのですが、通常の利用では[757]にすることは必須ではありません。
セットアップの際には、「個体識別キー」の変更を必ず行ってください。スパム投稿の対策に必要なものです。
■バージョンアップ、データの移行に関して
Moyukuは、「(SS)C-BOARD v3.8」ならびに「とほほ改v2.1」と記事データなどの互換性を保っています。C-BOARDのv3.15以降からのバージョンアップと同じ手順で、システムの入れ替えが可能なはずですが、正当な後継というわけでもありませんので、積極的にはサポートはしない方針です。
とりあえずMoyukuを新しく設置して、そこにデータをコピーしてパーミッションを合わせて、稼働テストをしてみるようなやり方が、安全なやり方だと思います。
ちなみに、スタイル(スキン)については互換性が一切ありません。
■スタイル(スキン)について
C-BOARDのスタイルは、機能の部分と見た目の部分の分化が中途半端な上に、特に手引き書などもないため、簡単には自作したりすることができません。もう少し使いやすくすれば、オリジナルなデザインを作ってくれる人も増えるのではないかなと思うのですが、かなり手間がかかりそうです。
フォルダごと入れ替えて選択すれば、それだけでデザインの適用が完了するようなスキンが利用できるようになればと、考えてはいます。
■便利な機能
Moyukuには、以下のような独自の機能(性能)があります。- ・ワンタイム投稿キー
- とほほバージョンの機能です。(SS)C-BOARDのマニュアルには掲載されていないので、ここで触れておきます。画像で4桁の数字を表示し、それを入力してもらうことで投稿認証を行う機能です。エラー時とプレビュー時に再度の入力が必要になるのは仕様です。
なお、携帯電話とPDAのスタイルでは、この機能は作動しません。 - ・投稿時間制限
- 投稿の入力画面を表示してから、実際に投稿するまでにかかった時間をチェックします。暗号化を組み合わせていますので、スパムロボットによる自動投稿に対して、大きな防止効果があります。すべての記事投稿と匿メール送信に、標準機能として実装されています。
- ・スパム投稿対策フィルター
- スパム記事の投稿を、投稿される記事の内容などから判別して、投稿を拒否したり制限するフィルターが標準装備されています。
ありがちなパターンのスパム記事は、よせつけません。
■その他の機能・相違点
Moyuku独自の特徴(機能と言うほどでもなく)には、以下のようなものがあります。- ・本体c-board.cgiの改名が可能
- スパムが、c-board.cgiというURLを狙い撃ちにしている感があったので、変更可能にしました。手順としては、まずc-board.cgiで動かしておいて、c-board.cgiをコピーして変更先のファイルを作り、c-board.cgiを使ってセットアップの「掲示板のパス」と「掲示板のURL」を変更します。
あとはc-board.cgiを削除するなり名前を変えるなりして完了です。 - ・プラットフォームの指定が可能
- PC(通常)、PDA(小型情報端末)、携帯電話の3種のプラットフォームに対応する表示パターンから、1つを強制的に選択可能です。
例えば、「c-board.cgi?plfm=pda」というようなURLでアクセスすると、PDA用の表示になります。3種それぞれを「 full ・ pda ・ mbl 」で指定する形になります。
なお試験導入中の機能ですので、今後のバージョンで仕様などが変更になったり、機能自体が削除される可能性があります。 - ・PDAと携帯電話での表示能力の向上
- PDA(フルブラウザ)と携帯電話での表示時の、使いやすさが向上しています。
特にフルブラウジングが可能な携帯端末については、今後も重視していく予定です。
ここからは、なくなった機能や消えた特徴です。
- ・Jperlへの対応設定が削除された
- 必要がないものと判断しました。今後のサポートはありません。
- ・CMT出力機能が排除された
- RSSが主流となり、必要ないものと判断しました。おそらく今後は、Atomを重視する方向へ行く予定です。
- ・Hdml表示への対応が排除された
- 方式自体が廃れたものと判断しました。今後は、XHTML Basicへの対応を視野に入れます。
- ・URLの短縮表示機能が排除された
- もともとの意図はよくわかるのですが、設計が甘く、不具合もありました。別途、本来の意図に沿って、スタイルシートでの対応は入れています。
- ・キーワード記録機能が排除された
- もともと実験的に装備されていた機能ですし、必要性も低いので削除しました。
ちゃんとやろうとすると技術的な難度が高くなることもあり、今後サポートする予定はありません。 - ・投稿者宛メール送信機能が排除された
- 機能を凍結しています。
使用される頻度が低いと思われることと、にもかかわらずスパム記事投稿を引き金としてスパムメールの発射台とされる危険性が高いことを天秤にかけて、使えなくしています。
基本的に、このまま完全に削除される予定です。