﻿WindowsでYomeyaを動かす方法



　Windowsには、Yomeyaを動かすためのプログラム等を簡単にインストールできるパッケージ管理システムがないため、いろいろ集めてきて手動でインストールする必要があります。以下にその手順を説明します。

　ここで説明するのはあくまで1つの方法の例です。この手順より簡単な手順がありましたら教えてください。ひょっとすると、Windows上にLinuxの仮想マシンを構築してそちらで動かした方が早いかもしれません。私は普段はWindowsで動かしてはいないので、詳細なテストはしていません。

　以下でいろいろとインストールさせる記載があり、URL等も記載していますが、そこで入手したものにセキュリティホールが存在したり、ウィルスやマルウェア等が混入していないことを私が保証することはできません。なんでもそうですが、インストールは自己責任となります。



● 必要な物の一覧
1. RailsInstaller	Yomeyaを実行するために必要です。
2. Yomeya本体
3. ImageMagick		画像を操作するためのプログラムです。
4. Ghostscript		PDFファイルを表示するために必要です。
5. jpegtran		JPEG画像をロスレスで回転させるために必要です。
6. Node.js		Windows8でJavascriptを実行する際にエラーが出る対策のため使用します。



● 手順その1 (必要なもののインストール)

1. RailsInstallerの入手とインストール

　http://railsinstaller.org/ からインストーラを入手します。YomeyaはRuby 2.0以降が必要ですので、RailsInstallerのバージョン3以降を入手してください。本稿執筆時点で、ページの下の方に railsinstaller-3.0.0.exe(3.0.0-alpha2) へのリンクがあります。

　インストーラを入手したら、インストールしてください。
　インストール先はデフォルトでOKです。(例: C:\RailsInstaller)
　「Install Git」はチェックしたままにします。チェックしておかないと後の初期設定でエラーになってしまうためです。
　「Add executables ・・・ to the PATH」はチェックを外します。チェックしたままでも問題ありませんが、システムの変更を最小限にするため、この手順では外します。
　ファイルコピー後、「Congifure git and ssh・・・」はチェックしたままにしておき、初期設定を行います。これまでgitの設定をしたことがない場合、名前とメールアドレスの入力を促されますので適宜入力してください。


2. Yomeya本体の入手とインストール

　プロジェクトのサイト(http://yomeya.sourceforge.jp/)の「ダウンロード」からアーカイブを入手し展開します。
　または、バージョン管理ツールがインストール済の場合は、レポジトリからチェックアウトすることもできます。コマンドプロンプトで C:\Sites に移動して、subversionの場合は svn checkout http://svn.sourceforge.jp/svnroot/yomeya/trunk yomeya としてチェックアウトします。gitの場合は git svn clone -s http://svn.sourceforge.jp/svnroot/yomeya/ とします。この手順ではバージョン管理ツールの使用方法までは説明しませんので、これ以上は自分で調べてください。

　展開先(または、チェックアウト先)はC:\Sites\yomeya とします。
　C:\Sites\yomeya の直下に app, bin, config・・・等のディレクトリがある状態になっていればOKです。


3. ImageMagickの入手とインストール

　ImageMagickはバージョンを選びます。「RMagick を Windows 7 にインストールする方法(http://www.ownway.info/Ruby/index.php?rmagick%2Fhowtoinstall%2Fwindows)」によりますと、6.8.7-8以前でないといけないようです。これより後のバージョンでは、後方互換の機能がオフの状態でコンパイルされているようです。インストールは正常に行えるのですが、Yomeyaで使用するライブラリ(RMagick)をインストールすることができません。
　困ったことにImageMagickのサイトでは、旧バージョンのバイナリリリース(インストーラ)を公開していません。つまりいま普通にダウンロードすると新しすぎるバージョンしか入手できないのです。そこで、RMagickのサイト(http://rmagick.rubyforge.org/)のrmagick-win32のアーカイブに含まれているインストーラを使用します。http://rubyforge.org/frs/?group_id=12 で公開されている、RMagick-2.12.0-ImageMagick-6.5.6-8-Q8.zip を入手し展開して、その中の ImageMagick-6.5.6-8-Q8-windows-dll.exe を実行してインストールします。
　もしくは公式サイト以外でバージョン6.8.7-8以前のインストーラを入手可能なところがあれば、そこから入手してインストールしても構いません。(確認していませんが ftp://ftp.sunet.se/pub/multimedia/graphics/ImageMagick/binaries/ImageMagick-6.8.7-8-Q16-x86-dll.exe など)

　インストーラを入手したら、インストールしてください。
　インストール先はデフォルトでOKです。(例: C:\Program Files (x86)\ImageMagick-6.5.6-Q8)
　インストールオプションがいくつかありますが、「Add application directory to your system path」はチェックを外します。チェックしたままでも問題ありませんが、システムの変更を最小限にするため、この手順では外します。
　「Install development headers and libraries・・・」のチェックを入れてください。チェックを入れないと、必要なファイルがインストールされず、あとの手順でYomeyaで使用するライブラリを作成することができずにエラーになります。


4. Ghostscriptの入手とインストール

　GPL Ghostscriptのサイト(http://www.ghostscript.com/)のダウンロードページ(http://www.ghostscript.com/download/gsdnld.html)から、Ghostscript for Windowsのインストーラを入手し、インストールしてください。なお、動作確認は Ghostscript 9.10 for Windows (32 bit) で行っています。(ファイル名 : gs910w32.exe)
　インストール先はデフォルトでOKです。(例: C:\Program Files (x86)\gs\gs9.10)
　「Generate cidfmap for Windows CJK TrueType fonts」のチェックは外さないでインストールしてください。


5. jpegtranの入手とインストール

　JPEGclub.org (http://jpegclub.org/) から http://jpegclub.org/jpegtran.zip を入手して展開し、出てきた jpegtran.exe を、Yomeyaを展開したディレクトリのbinディレクトリの中にコピーしてください。(例: C:\Sites\yomeya\bin へコピー)
　jpegtran.exe がなくともYomeyaは動作はしますが、jpeg画像の回転がロスレスではなくなります。またログイン画面にjpegtranが見つからない旨のメッセージが表示されます。


6. Node.jsの入手とインストール

　Windows8でサーバサイドJavascriptを実行する際、ExecJS::RuntimeErrorというエラーが発生する場合があります。「Rumix2を使ってWindows8でRailsを動かす方法(http://dev.yukashikado.co.jp/post/64102471243/rumix2-windows8-rails)」や「Windows 8 で ExecJS::RuntimeError が出たときは(http://www.oiax.jp/rails3book/execjs-runtime-error-on-windows8.html)」によりますと複数の対処方法がありますが、この手順ではNode.jsをインストールします。
　なお、Windows8でない等で、エラーが発生しない場合は、Node.jsをインストールする必要はありませんが、インストールしても害はないため、この手順では一律インストールします。

　Node.jsのサイト(http://nodejs.org/)のダウンロードページ(http://nodejs.org/download/)から、Windows Binary (.exe)を入手し、Yomeyaを展開したディレクトリのbinディレクトリの中にコピーしてください。(例: C:\Sites\yomeya\bin へコピー)



● 手順その2 (Railsアプリの設定)

　スタートメニュー - すべてのプログラム - RailsInstaller - Command Prompt with Ruby and Rails をクリックして実行します。コマンドプロンプトが立ち上がりますので、以降ここで操作します。(以降、プロンプトに対して hoge fuga と入力して実行するのを「prompt>hoge fuga を実行する」と表記します)
　この手順ではコマンドプロンプトの使用方法までは説明しませんので、これ以上は自分で調べてください。

1. 環境変数の設定

　prompt>yomeya\bin\yomeya_setenv.bat を実行します。但し、ImageMagickを上記の例で示した場所と異なる場所にインストールしている場合は、その前にC:\Sites\yomeya\bin\yomeya_setenv.bat を編集する必要があります。テキストエディタで開いて「%PROGRAM%\ImageMagick-6.5.6-Q8」を実際にインストールした場所に修正します。
　正しく設定されたか確認するには、prompt>identify -version を実行します。ImageMagickのバージョンが表示されればOKです。
　この時、同時に実行環境(RAILS_ENV)に production がセットされます。開発やテストを行う場合は、この後で適宜変更してください。


2. gemのインストール

　Yomeyaが必要とするその他のライブラリのインストールを行います。
　prompt>bundle install を実行します。なお、このときインターネット上のレポジトリにアクセスします。
　最後から少し前に(いちばん最後ではないので遡って探してください)「Your bundle is complete!」と表示されていればOKです。


3. アプリケーションの初期設定

　以下の通り実行します。
　prompt>rake db:migrate
　prompt>rake assets:precompile


4. ユーザの追加と、そのユーザの本の置き場の設定

　ブラウザから管理を行う機能はないため、ユーザの追加等はコマンドラインから行います。

　・ユーザの追加
　例えばユーザ名 guest パスワード abracadabra でユーザを追加するには次のようにします。
　prompt>rake yomeya:user_add[guest,abracadabra]

　・ルートの追加
　ユーザ毎に、本を格納する場所を複数定義できます。例えばユーザ guest に books という名前の下に C:\Sites\yomeya\users\guest の内容を表示するには次のようにします。
　prompt>rake yomeya:root_add[guest,books,"C:\Sites\yomeya\users\guest"]

　その他にも管理用のタスクがあります。prompt>rake --tasks でタスクの一覧が表示されます。「rake yomeya:」で始まるものがYomeya固有のタスクです。


5. 本の格納

　上記で定義した場所に、読みたい本を格納します。Yomeyaでいう「本」とは、以下のものです。
　・画像ファイル (.jpg .jpeg .png .gif .bmp)ee
　・PDFファイル
　・画像ファイルを含んだZIPファイル


6. Yomeyaの起動

　prompt>rails s で起動します。
　デフォルトのポート番号は 3000 です。ブラウザから http://localhost:3000/ へアクセスして確認してください。

　iPhoneなど、他のデバイスからアクセスするには、Windowsファイアウォール等の設定の変更が必要になる場合があります。
　外出先など、インターネット経由でアクセスするには、ファイアウォール(ブロードバンドルータ等)の設定の変更が必要になる場合があります。
　いずれについても、Yomeyaのプログラムの範疇ではありませんので、この手順で設定方法までは説明しませんので、これ以上は自分で調べてください。



● 終了方法

　コマンドプロンプトで [Control] + [C] 押下で終了します。



● 2回目以降の起動方法

1. スタートメニュー - すべてのプログラム - RailsInstaller - Command Prompt with Ruby and Rails をクリックしてコマンドプロンプトを起動
2. prompt>yomeya\bin\yomeya_setenv.bat を実行
3. prompt>rails s を実行



● 新バージョン公開時のアップデート方法

執筆中
bundle install
rake db:migrate
rake tmp:clear
rake assets:precompile



[EOF]
