FreeBSD QandA ジャンル別一覧: Libretto
[管理番号 261] (最終更新 2002/02/20 10:50:36)
Q. 東芝 Libretto は PC カードスロットが1つしかないのですが、FreeBSD の
インストール (ネットワーク、CD-ROMなど) に支障はないでしょうか?
A. 問題ありません。フロッピーから kern.flp と mfsroot.flp を読み込み、
インストーラが立ち上がった直後に、必要なら PC Card を入れ換える旨の表
示がなされます。そこで、使用するネットワークカードなどに挿し直して、
インストールを続けられます。
なお、インストール時の注意ですが、ハイバネーションエリアを確保して
から HDD をフォーマットする必要がありますので、[管理番号 264] も参照
して下さい。
[管理番号 263] (最終更新 1999/02/24 04:29:49)
Q. Libretto {20,30,50,60,70,100}のBIOS設定を変更したいのですが?
A. 起動時の BIOS 設定または専用 utility で変更できます。
A1. 起動時にESCを押しっぱなしにして指示にしたがってF1を押すと、BIOS設
定に入ることができます。設定できる項目としては
・電源OFF時、サスペンドしてから本当に電源が切れる(ハイバネーション)
までの時間(Standby Time: 0〜無限大)
・液晶ディスプレイの明るさ
・サウンドのenable/disable、サウンドチップのIRQ
・ビープ音量
・蓋開閉時の挙動
などでしょう。なお、Libretto {20,30} では機能が制限されており、サウン
ド関係の設定はありません。また、Libretto100 では他に
・suspend/hybernation の切替え
が設定可能です。
A2.ports/sysutils/libretto-config - Libretto BIOS Setting Program
を用いると、reboot せずに以下の項目を設定することも出来ます。
(root 権限で /usr/local/sbin/libretto-config を実行します)。
Power Management for Libretto V1.0beta5
+-----------------------------------------------------------+
| 0) Power-up Mode : Hibernation |
| 1) Standby Time : 5 min |
| 2) System Auto Off : Disabled |
| 3) Panel Power On/Off : Enabled |
| 4) Alarm Power On : Disabled |
| 5) LCD Power : 3 |
| 6) Volume : Unknown |
| 7) Off (Suspend/Hiber): Unknown |
+-----------------------------------------------------------+
元の版は Linux 用に開発されていて、
<URL:http://club.pep.ne.jp/%7Eishioka/Software/Linux/libapm.html>
に情報があります。
[管理番号 264] (最終更新 2000/01/20 19:43:39)
Q. Libretto {20,30,50,60} のハイバネーションは、FreeBSD で正常に使えま
すか?
A. ハイバネーション、サスペンドともに使えます。
A1. ハイバネーションしたいとしたくないとにかかわらず、Libretto シリー
ズではハイバネーションのために、HDDの末尾の約 42MB (Libretto 50/60 の
場合。ディスクのジオメトリによって異なり、報告されている値では 40MB 前
後から 41MB 強程度です) が破壊されますので、この領域を使わないようにパー
ティショニングしないといけません。MS-DOS ではこの領域を除いた部分が
HDD として見えるようにうまくだまされるのですが、FreeBSD インストーラの
fdisk は直接ディスクのパラメータを読むためだまされません。
1. MS-DOS で HDD 全体をフォーマットする。このとき末尾のエリアを除いた
領域がフォーマットされます
2. FreeBSD の FDISKで、MS-DOS 領域となっている部分のブロック数だけを
覚えてから解放します
3. 2. で記録したブロック数だけを改めて FreeBSD の領域として確保します
尚、fdisk にて表示される size は、sector 数で、sector あたりの容量は
512bytes ですので、
size×512 bytes (または、size×512/1024/1024 MB)
になることに気をつけてください。
A2. ハイバネーションを有効にするならば、BIOS 設定でスタートアップ時の
設定を『boot』ではなく『resume』にしましょう
また、apm を導入し有効化していること、/etc/rc.conf で
『apm_enable="YES"』にしていることが必要です。
2.2系の場合は、PAO の導入が必要でしょう。
A3. Libretto でハイバネーションではなくサスペンドを使う方法については
[管理番号 266] ハイバネーションエリアを取らずに使うには?
を参照してください。
[管理番号 265] (最終更新 1999/02/17 23:58:45)
Q. 東芝Librettoで 蓋を閉じて suspendすると その後 FreeBSDを起動した時
にDiskの内容が壊れます。
A. 東芝Librettoは suspendではなく、ハイバネーションと言って Diskにメモ
リイメージを書き込んでおき再起動時にはそれをメモリに読み戻すという作業
をしています。これらの作業はFreeBSDではなく マシンのBIOSが実行していま
す。書き込み退避領域は Diskの最後付近を使用します。この領域は なにかの
コマンドで確保するのではなく DOSのFDISKを実行した時に全Disk容量をBIOS
が少なめにごまかすことで不可侵になっています。
FreeBSDの領域を確保する時に FreeBSD付属の FDISKコマンドで領域を確保し
てしまうと このごまかしが働かないため、ホントの最後の部分まで確保して
しまいます。そのため 蓋をしてハイバネすると Diskが壊れてしまうのです。
この事態を避けるのは FreeBSDで使用する場合でも 容量を決める時にはDOS
の FDISKコマンドで容量を確保し、その後 FreeBSDのインストール時にはDisk
のタイプを DOSから FreeBSDに変更する だけにすることです。
[管理番号 266] (最終更新 1999/02/17 23:58:45)
Q. Libretto {20,30,50,60}のHDDにハイバネーションエリアを取らずに使う
ことはできませんか?
A. できません。HDD全体をFreeBSDパーティションとすると、ハイバネーショ
ン時にクラッシュするでしょう。
ただしハイバネーションからの復帰に時間がかかることが問題なのであれば、
サスペンドするようにして使うこともできます。BIOS設定で『Standby Time』
の項目を『Unlimited』にします(0にするといかなる場合もサスペンドせずに
すぐ電源が切れます)。ただしこの場合でも電源OFF時のメモリ内容をハイバネー
ションエリアに書き出すため、ハイバネーションエリアは必要ですし、即時サ
スペンドはしません。またハイバネーションと異なって電源を消費しています
ので、外出時などは注意しましょう。
[管理番号 267] (最終更新 2001/10/19 21:29:34)
Q. Libretto {20,30,50,60} のHDDを換装したいのですが、FreeBSD は正常に
動くでしょうか?
A. 大容量のハードディスクを認識できること、ハイバネーションともに正常
に動きます。しかし、8.4GB 以上の容量のドライブについては未確認です。
また、@nifty の 東芝 PC Users' Forum/FTOSHIBA のみなさんがまとめた
Libretto FAQ 集
<URL:http://www.nifty.ne.jp/forum/ftoshiba/index.htm>
の改造編に換装の話があるので参照されるとよいでしょう。
[管理番号 268] (最終更新 1999/02/17 23:58:45)
Q. Libretto {20,30,50}をクロックアップしたいのですが、FreeBSDは正常に
動くでしょうか
A. おおむね正常に動くと思います。ただし誰も保証しませんので各自の責任
で。Libretto 50の150MHz化については
平澤, 石井, 笠原. 『新Librettoスーパーブック』.
SOFTBANK, ISBN4-7973-0294-1
に詳しいです(ただしショットキバリアダイオードの向きが抜けています。CPU
側がアノードです)。
[管理番号 270] (最終更新 1999/02/17 23:58:45)
Q. Libretto 50/60 で X を使いたいのですが、800x600 以上の画面は使えま
すか?
A. もちろん本体だけでは無理です(笑)が、
1. 外部ディスプレイに表示できます。
2. Virtual Desktop が 800x600 以上確保できます。
ちなみに BIOS で『16M/256K色』に設定した場合、800x600 では 16bpp
(65K色)まで使うことができます(256色の場合より若干、ウィンドウの描画
などがもたつく感じがあります)。1024x768 では 8bpp (256色)使えます。
XF86Config の記述は、XFree86 Config file DataBase を参照するとよい
かもしれません。(see [管理番号: 27])
なお、XF86Setup (※XFree86 3.2)では VRAM を正しく検出しないので、
『Section "Device"』を『videoram 1024』に修正してあげましょう。また
Virtual Desktop を使用する場合は『SubSection "Display"』に『Virtual
800 600』を記述します。
[管理番号 271] (最終更新 1999/02/17 23:58:45)
Q. Libretto {20,30,50,60*}のポインティングデバイスが、サスペンド(ハイ
バネーション)からの復帰後、作動しないことがあるのですが?
A. サスペンドからの復帰後すぐ(5秒程度)には、リブポイントのポインタおよ
びボタンには触らない方がよいでしょう。もしどうしても触ってしまった場合
には
・シフトキーなどを10秒程度押下しつづける
・Ctrl-Alt-F1 → Alt-F4でコンソールを切替える (※ ただしXF86 3.3
より前のXサーバではこの操作でハングアップすることがあります)
で復帰することができます
[管理番号 606] (最終更新 2002/02/20 10:50:36)
Q. 東芝 Libretto のフロッピードライブや他のオプションは、共用できるの
でしょうか?
A. カード・ケーブル・ドライブとスリーピースだった Libretto {20,30,50}
用のフロッピードライブは Libretto {60,70} でも使用できます。逆に、
新しい一体型のフロッピードライブを Libretto {20,30,50} で使うことも
できます。
バッテリは Libretto {20,30,50} 用と 60 用と70 用で異なるため、共用
できません。大容量バッテリパックは共用できます。
[管理番号 1583] (最終更新 2002/02/20 10:50:35)
Q. 東芝 Libretto でポートリプリケータのシリアルポートに繋いだ TA やモデム
と通信できなくて困っています。tip コマンドで /dev/cuaa0 や /dev/cuaa1
を指定してもエコーバックさえしません。カーネルコンフィギュレーションは
デフォルトのままです。
マシンの起動時には以下のようなメッセージがコンソールに表示されます。
sio0: configured irq 4 not in bitmap of probed irqs 0
sio0 at 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on isa
sio0: type 8250
A. Libretto の "SYSTEM SETUP" で、シリアルポートの設定が COM1 になってい
るかどうか確認し、もしなっていなければ設定を変更します。また、Libretto
シリーズの BIOS 設定については [管理番号 263] も参考にしてください。
ESC キーを押し続けて電源スイッチを入れます。そのまま ESC キーを押し続
けていると、"Check system, Then press [F1] key." と表示されるので、
[F1] キーを押します。すると、SYSTEM SETUP 画面になるので、カーソルを
矢印キーで "I/O PORTS" の "Serial =" に移動します。ここが、"Not Used"
だとシリアルポートは使えません。その場合には、スペースキーを押して、
"COM1(3F8H/IRQ4)" に変更します。End キーを押せば設定を保存して SYSTEM
SETUP を終了します。この設定の変更で、/dev/cuaa0 を使えるようになります。